はじめに

ここでは、本製品の評価および作業を開始するために理解する必要がある内容のすべてをご紹介しています。


 

QMatrix

QMatrix™ デバイスは、スキャンされた単純マトリックス方式の電極セットを使用してタッチを検出するタッチセンサー IC です。電極は通常プリント基板の銅エリアですが、ガラスやプラスチック製タッチスクリーンの透明な電導性 ITO (インジウムスズ酸化物) エリアでも問題ありません。QMatrix™ はデバイス一つにつき多数のキーを駆動して、キー当たりのコストを極めて低く抑えています。

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QMatrix™ テクノロジーは家庭用器具から携帯電話まで、あらゆる種類の制御パネル上で機械スイッチの置き換えに使用できます。堅牢で信頼性が高く、見た目にも美しい制御パネルを設計できます。パネルは、厚さ 50mm まで可能です。キーの形状と配置は、最終製品の外観デザインと機能に合うように調整できます。ライトキーやバックライトキーも容易に作成できます。

テクノロジーの詳細
QMatrix™ はチャンネルごとに感知電極のペアを備えています。1 つは放出電極で、論理パルスで構成される電荷がバーストモードで駆動されます。もう 1 つは受信電極で、電極を覆うパネル誘電体を経由して放出電極とカップリングを行います。指がパネルに触れると、フィールドカップリングが低下し、タッチが検出されます。

QMatrix™チップには駆動、受信、および処理論理が含まれるため、必要な外部コンポーネントはほんのわずかですみます。シリアル SPI または I²C 形式でデータを出力します。USB 経由で任意の PC に接続でき、設計の解析を行える独自の機能を持ちます。

複数のタッチキーが隣接する場所に指を近づけると、一度に複数のキーの容量が変わってしまいます。Quantum 社による特許取得済の AKS™ (Adjacent Key Suppression) は反復技法を使用して各キーの容量変化を繰り返し測定し、ユーザーがどのキーに触れようとしたかを判断します。AKS™ はその後、選択したキーからの信号がしきい値より上に留まっている場合、他のすべてのキーからの信号を抑制または無視します。これにより、隣接するキーを誤って検出することを防ぎます。システム設計者はAKS™ を使用するかどうかを選択できます。

主な利点
QMatrix™ 回路は多数のキーをサポートしつつ驚異的な信号対ノイズ比、フィルムに対する高い耐湿性、極端な温度での安定性、優れた低電力特性、配線の容易さ、小さな IC パッケージサイズを実現しています。こういった理由で、QMatrix™ 回路は自動車、台所用品、モバイルアプリケーションで高く評価されています。